開始直後は保護者の方も先行きがとても心配されていると思います。朝起きたら枕元に転がっているとがっかりしますが、まずは「毎日はめて寝る」という努力から始まります。はずれていてもくじけないで希望を持って続けるしかありません。当日から大丈夫な子もいれば1週間かかる子、1か月かかる子、半年かかる子、様々ですが「毎日はめて寝る」という事を守っていれば何らかの変化は少しづつあります。

慣れないうちはマウスピースが夜間に外れる事があります。口呼吸や舌の突き出しの問題が大きい場合は外れやすくなります。夜間の使用が困難な場合は日中の使用時間を大幅に増やして口腔筋機能をきたえます。口腔筋の機能が改善してくれば夜間でもマウスピースがはずれにくくなるので試してみて下さい。当院では唇にテープを貼ることは推奨していません。半年ぐらいは我慢強く見守ります。それでもだめならテープも考えます。

日中1時間を3分で効果的に

これはトレーニングなので日中もただお口に入れるだけでなく、お口に入れてお口を閉じて鼻で呼吸する必要があります。すると自然とその状態で唾液を飲み込みます。子ども本人に任せていたらお口にいれてお口をポカンと空いていることも多いです。より効果を望むのであれば5分でもいいので保護者の方がちゃんとできているか見張っている事も重要です。医院でマウスピースを入れて口を閉じてちゃんとできているか見張っていると意識しないとできない子どもも多く、後で感想を聞くと大変だったと言います。この大変さがトレーニングということです。5分から始めて1か月後には1時間できるようにしましょう。

寝ている時に「マウスピースが見えているのですが?」という質問もよくありますが、口の中に入っていれば大成功です。起きている時はマウスピースが見えないようにそっと唇を閉じておくようにすれば効果的です。

★保護者の皆様からの声(当院のLINEより)