下顎前突とも呼ばれます

下の歯が上の歯より前方に位置する

奥歯の位置は正常で前歯だけの歯性下顎前突(前歯部反対咬合)は遺伝的要素が少なく治療は比較的容易ですが、臼歯部も前方に位置する骨格性の場合は下あごの過成長や上あごの劣成長など総合的に考えないといけないので治療はむつかしいです。

乳歯の時の反対咬合(4歳~5歳)においてムーシールドというマウスピースが有名です。子どもが嫌がらなければ4歳ごろから適応です。寝る時に、はめて寝ます。1~4歯ほどの反対咬合なら早ければ3か月前後で治ることもあります。ただ反対咬合は遺伝的要素もあることが多く、永久歯の前歯が生えそろう6歳~8歳頃まで経過観察が必要です。永久歯でも反対咬合になりそうなら再度ムーシールドを用いて被蓋(歯の前後関係)を早期に正しくします。前歯6本の反対咬合、骨格性の反対咬合、永久歯列になった後の反対咬合は本格的な矯正が必要となります。