Hellman歯齢ⅠA~ⅠCの時期(0~3歳)の大切さ

この時期に全部の乳歯の萌出が完了します。通常は生後6~8か月に下の前歯が生え始めますが、個人差があり、3~4か月の差は特に問題ありません。乳歯の萌出に伴い顎は大きく成長し、歯列弓長径、幅径ともに増加します。

出生後6~8か月ころに歯が生えてきます。哺乳にかかわる原始反射として、探索反射、口唇反射、吸啜反射、咬反射、舌挺出反射などがありますが、いずれも生後7か月頃には消失します。この頃から離乳を開始します。開始の際は口腔内に入った食べ物を舌で嚥下反射が出る位置まで送り込むことを覚えさせます。離乳食は捕食といって、赤ちゃんが自分から食べに行く姿勢が重要です。離乳食を与える際にスプーンを口の奥まで入れてしまうと食べ物を咬む前に飲み込めるので、なんでも食べるようにみえますが、これでは「咬む練習」ができません。スプーンから食べ物を取り込むときに、上の唇が「くちばし」のようにとがっているかを確認します。口腔の前の方に食べ物が入ると、赤ちゃんは自分の舌を使ってなんとか奥に移動させ、咬む練習へとつながります。

8か月頃には口唇で食べ物を取り込み、舌を口蓋に押し当てて、押しつぶすことを覚えさせます。食べ物の固さは、ポタージュぐらいのものから舌で押しつぶせる豆腐ぐらいの固さが適しています。また、いろいろな味や舌ざわりを楽しめるように食べ物の種類を増やしていくことも大切です。9~11か月頃では前歯が生えるにしたがい、食べ物をかじりとることを覚えはじめ、舌を口蓋に押し当てても押しつぶせない食べ物は、歯肉の上でつぶすことを覚えます。

このマウスピース矯正の基本は、正しい舌の位置と正しい嚥下(飲み込み)です。こう考えると離乳食の開始時期、食べ方、食べ物の選択を理解して行うことができれば、将来きれいな歯並びにつながるのではないかと思います。