小児の安静時唾液分泌量の検討

小児耳2014;35(1):17-20

対象と結果(男児ml/分・女児ml/分)

5歳~6歳  96人(0.44・0.42)

小学2年生  72人(0.80・0.64)

小学3年生 143人(0.76・0.68)

小学4年生  61人(0.86・0.58)

小学6年生 114人(0.81・0.59)

中学2年生  78人(0.72・0.60)

方法

昼食後にうがいして午後に

紙コップに5分間唾液を出して

その重さで測定(値を1分間で算出)

考察

成人の平均は0.32ml/分なので2倍でてる

男児の方が唾液量が多い

【別の論文】

女子中高生における

口腔乾燥の自覚症状に関する要因

口腔衛生会誌57:111-116,2007

対象:997人

中学生143人:自覚あり51.6%

高校生854人:自覚あり37.1%

アンケート調査

口腔乾燥と関連が疑われる項目

食事をぬく(33.2%)

口呼吸(43.7%)

食事は10分以内(44.4%)

鼻づまり(58.3%)

ストレス(71.6%)

コーヒー、紅茶、緑茶(80.5%)

ファーストフード(89.1%)

水やお茶を飲みながら食事(91.3%)

【自分なりの考察】

歯並びに関して当院にきてくれている子どもの

歯列模型をノギスで計測していますが

ほぼ8割が平均より

左右の上顎乳犬歯間距離

左右の上顎6歳臼歯間距離が小さいです

※顎の平均な子どもはそれほど歯並びが悪くならないので

医院にきても矯正相談しないので模型はとりません

つまり顎が小さいということは

叢生になったり上顎前突になったり

部分的な反対咬合になります

ここで考える事は

6歳までに顎を小さくしないために

ご家庭で何ができるかという事です

先ほどの女子中高生の

口腔乾燥との関連項目が興味深いです

10年前の自分の子どもの模型を

探して

どうかなと思い計測してみたところ

サンプルも2人で

たまたまかもしれませんが

食事をぬく✖✖

口呼吸〇✖

食事は10分以内✖✖

鼻づまり○✖

ストレス??

コーヒー、紅茶、緑茶✖✖

ファーストフード✖✖

水やお茶を飲みながら食事✖✖

該当しない項目が多く

結果顎の大きさは2人は平均でした

なんの根拠もありませんが

6歳までに顎を小さくしないために

なにか良い方法はないものか

今後も調べていきたいと思います