・永久歯欠如の割合:10人に1人(10%)
そのうち
・乳歯1歯残存(約64%)
・乳歯2歯残存(約30%)
左右対称が(約80%)
・E(第二乳臼歯)の残存(約50%)
・C(乳犬歯)の残存(約24%)
特に上顎に多い(88%)
・年齢分布16歳~24歳(64%)
・年齢分布40歳~75歳(3%)
・後続永久歯がなくても乳歯根は吸収する
【参考文献】
九州歯会誌 第33-1(1979)
九州歯会誌 第33-2(1979)
【私の感想】
いろいろ確率はわかりましたが
当事者が最も知りたい事は
残存乳歯はいつまでもつのか
それを知るには
例えば、現在および過去に
永久歯欠如のある残存乳歯の経験があり
かつ、その他の健全歯の喪失のない
60歳以上の方の100人の統計が理解しやすい
参考文献の時代は虫歯全盛期の時代なので
令和の虫歯のない時代とは違うし
参考文献の被験者のほとんどが40歳未満と
予想されるので
残存乳歯はいつまでもつのか
に関してはわからない
・文献から75歳でももつことがわかる
・義理の妹の上顎のEが56歳でもある
今後大人の残存乳歯に注意しながら
診療を行っていきたいと思います
<追加>
残存乳歯でない永久歯でも
管理を怠るとなくなります
逆に残存乳歯を管理することで
周りの永久歯が長持ちします
【厚生労働省の歯科疾患実態調査】
永久歯の失った本数
・50〜54歳:2.0本
・55〜59歳:3.1本
・60〜64歳:4.6本
・65〜69歳:6.7本