マイオブレース 4~7万円(大阪府吹田市)

「顎が小さい」と言われましたが・・・

最初にマイオブレースの会社でも

顎の大きさの状態により

BWSとうい拡大装置を推奨しています

目的は舌が上顎(口蓋)に効果的に

接する事ができるようにするためです

一般的な拡大装置について必要性を考えます

矯正の先生は

顎を拡げてワイヤーで並べる治療をされます

それはそれとして

矯正専門医の先生に私が聞きたい事は

顎の拡大は

「何を基準でするかしないか決めるのか?」

「成長過程で自然に顎が成長しないのか?」

「そんなすぐにしないといけないのか?」

「いつまで様子みても大丈夫か?」

「いつするのがベストなのか?」

「無理に顎をネジで広げて大丈夫か?」

「後戻りもあると聞きますが?」

「床拡大は顎は広げず歯の傾斜の変化だけ?」

「急速拡大は何日間で目標の基準は?」

「拡大だけで終わりと言われたようですが」

いろいろお聞きしたいことはあります

下顎スペース不足の10症例

パノラマの数年後の歯並び(参考)

【ここで1つの基準を考えた場合】

ある年齢の左右の歯の間隔を測り

それが小さいのか平均なのかなど

その年齢で極端に小さければ納得もしますが

ある年齢ではその後の成長もあると思います

1997 小 児 歯 科 学 雑 誌  35(4):670-683

幼児期から青年期にいたる歯列弓幅径の

成長発育に関する累年的研究

簡単にまとめますと

矯正をしていない28名(3歳から20歳)の

歯列模型(2か月~6か月間隔で作成)で

左右の歯の距離を成長とともに計測した論文

※犬歯より後方の歯すべて測定

※舌側歯頚部の最下点の歯肉境界部で計測

【代表的な上顎の2つの歯をみてみると】

<上顎の乳犬歯間幅径>

・6歳から8歳頃に著明な増加(2㎜)

06歳0か月の平均25.02

06歳6か月の平均25.52

07歳0か月の平均26.05

08歳0か月の平均27.34

09歳0か月の平均27.72

10歳0か月の平均28.42

11歳0か月の平均28.98

<上顎の第一大臼歯間幅径>

・8歳から10歳で1㎜増加

・萌出から15歳頃まで増加

06歳6か月の平均33.67

07歳0か月の平均34.24

08歳0か月の平均34.19

09歳0か月の平均34.65

10歳0か月の平均35.21

11歳0か月の平均35.69

12歳0か月の平均35.81

13歳0か月の平均36.15

14歳0か月の平均36.14

15歳0か月の平均36.12

16歳0か月の平均36.23

17歳0か月の平均36.39

18歳0か月の平均36.25

19歳0か月の平均36.12

【年齢ごとにみてみると】

6歳から8歳で上下顎すべての部位で増加

8歳から10歳も上下顎すべてで増加

10歳から12歳も増加量は少ないが増加

私なりに思う事は

6歳から10歳までは自然に顎は広がっていく

極端な「V字型歯列弓」や

交叉咬合(奥歯の反対咬合)とかでなければ

乳歯の交換が早くなければ

10歳頃までは拡大しなくてもいいのでは

と考えます

例えば片肘をつき顎をおさえると

顎の成長が抑制されます

頬の筋肉の圧力が歯とのバランスが悪ければ

顎の成長が抑制されます

コアー入りのマイオブレースのK2やT2は

頬の圧力から歯を守り顎の発育を促進させます

拡大装置を考える基準(上顎中切歯の幅)

上顎中切歯の日本人女性の平均値

左側 8.37mm  右側 8.33mm

拡大床の安易な使用(日本臨床矯正歯科医会)

※拡大床の適応症は意外と少ない

※拡大後はワイヤーで整える

(拡大だけでは終わらない)

拡大床は歯の傾きだけが変わり顎は広がらない

もしこれが正しいのなら

拡大床(取外し式で半年で約4㎜拡大)を

6歳~8歳に入れると

歯の傾きは変わるけどプレートで

自然に広がる顎の成長を抑制させないのか?

思ってしまいます。

他医院で上だけ拡大床で広げられて

奥歯が咬んでない子供も相談にこられました

正中離開のまま終わりと言われた症例も・・

固定式のクワドヘリックスは8歳以降で

3~4か月で5㎜だそうです

必要な症例もあるとは思いますが・・

固定式急速拡大装置は短期間に顎を拡げる

正中口蓋縫合部(20歳でも癒合していない)

ここをネジで1日に0.4mm拡大していく

短期間に拡大し固定する

通常1か月も続けない

例えば

なにもしなくても6歳臼歯の間は

6歳半で33.67mm➡11歳35.69mm

(20歳で36.25mm)

4年半で約2mm自然に広がる

10歳まで経過見て

1日に0.4mm拡大できるらな

それからでも遅くないのではと

思ってしまいます

もう少し勉強しますが

交叉咬合とかでなく

上顎中切歯の幅も平均で

乳歯列や7歳前後で少し顎が小さく

スペース不足と思われても

10歳ころまでは

歯の交換が早い場合は9歳頃まで

まじめに筋機能訓練をして

癖を改善しながら

舌をスポットに押し当てて

それができるのなら

様子をみながらで

いいのではと思っています

クワドヘリックスとは

・固定式の緩徐拡大装置

バイヘリックスとは

・固定式の緩徐拡大装置

マイオブレースだけでも

上も下も顎が小さいです

きれいな「U字型」の歯列であれば

無理に拡大しなくても

各歯間距離が平均より短くても

当院での1例(女子)ですが

5歳1か月の模型(開始時2014年)

いわゆる上下ともスペース不足

下顎の前歯は特にスペース不足

上乳犬歯間22㎜(正常平均値は25㎜)

上6歳臼歯間30㎜(正常平均値は6歳半で33㎜)

上顎切歯幅8㎜(正常平均8.3㎜)

マイオブレース開始後6年6か月

K1(M)→K2(M)→K2(L) 3つ使用

費用6万円(4万円+2万円)

11歳6か月の模型(本人の希望にて終了)

(※2年ほど前から毎日続かなくなった)

(※それでも4年間頑張ったと思います)

右上中切歯の前突・下顎の軽度叢生

本人も保護者も満足

上犬歯間24㎜(正常平均値は28㎜)

上6歳臼歯間33㎜(正常平均値は35㎜)

矯正としては完璧ではありませんが

無理に拡大していないので

上下の咬合のバランスも

自然でいいのではないかと思います

当時はT2を使用していなかったので

T2を使えばもう少し良くなっていたかもと

考えます

すべての症例が

同じようにいくとは限りませんが

やってみないとわかりません

★次の症例(女子)★

適切なサイズのマイオブレースは

自然な成長を妨げないこともわかります

姉がマイオブレースで良くなったので

妹も使用したいとのことで開始

6歳8か月の模型(開始時2016年)

上乳犬歯間26㎜(正常平均値は26㎜)

上6歳臼歯間35㎜(正常平均値は34㎜)

上顎切歯幅8㎜(正常平均8.3㎜)

数字的には平均値(4年後も平均値)

マイオブレース開始後4年2か月

K1(M)→K1(L) 2つ使用

※広げる必要はなくK1だけの使用

費用5万円(4万円+1万円)

10歳10か月の模型(本人の希望にて終了)

(※1年ほど前から毎日続かなくなった)

(※それでも3年間頑張ったと思います)

本人も保護者も満足

上犬歯間27㎜(正常平均値は28㎜)

上6歳臼歯間36㎜(正常平均値は35㎜)

★次の症例(女子)★

治療中

6歳8か月の模型(開始時2018年)

上乳犬歯間22㎜(正常平均値は26㎜)

上6歳臼歯間29㎜(正常平均値は34㎜)

上顎切歯幅9㎜(正常平均8.3㎜)大きい

数字的には顎は小さく歯は大きい

マイオブレース開始 治療中

K1(M)→K2(L)→T2(L)→T2(L)→T2(L)

これまでの費用8万円(4万円+4万円)

8歳5か月の模型(開始から1年9か月後)

上乳犬歯間26㎜(正常平均値は27㎜)

※1年9か月で4㎜増加

上6歳臼歯間31㎜(正常平均値は34㎜)

※1年9か月で2㎜増加

6歳8か月の写真

9歳11か月の写真(開始から3年3か月後)

約10歳で乳歯もなくなりました

日中装着の時間を増やし

新しいT2に期待し

まだ諦めてはいませんが

この側切歯(前から2番目)

この状態はなかなか難しい

他の症例でも

このままで終わってしまった事もあります

中切歯幅が9㎜と平均より大きくなかったらと

考えたりもします

また経過はご報告致します

マイオブレースは多くの矯正専門医も認め

取り入れています

考え方にもよりますが

無理な力でなく

自然に近い方法でここまでになり

もしこの状態で終わるとしても

10歳なのでまだ自然に顎も広がります

また今後矯正するとしても

歯や顎に負担が少ないのではと思います

★次の症例(女子)★

治療中

8歳2か月の模型(開始時2018年)

上乳犬歯間:来院時乳犬歯を認めず

上6歳臼歯間28㎜(正常平均値は34㎜)

上顎切歯幅8㎜(正常平均8.3㎜)

上下ともにスペース不足

マイオブレース開始 治療中

K1(M)→K2(L)→T2(L)→T2(L)→T2(L)

これまでの費用8万円(4万円+4万円)

9歳7か月の模型(開始から1年5か月後)

上犬歯間26㎜(正常平均値は27㎜)

両側の側切歯が反対の状態が続く

上6歳臼歯間31㎜(正常平均値は35㎜)

※1年5か月で3㎜増加

8歳2か月の写真(治療前)

下顎の側切歯は内側に倒れ

結果的に前歯4前歯は正常被蓋でした

10歳10か月の写真(開始から2年8か月後)

(T2のLサイズ使用中)

中切歯幅は平均的で

上の犬歯間の距離も平均内で

左右のバランスもいいのですが

下顎の叢生が良くなった結果

上の側切歯の位置が変化せず

結果現在反対の状態です

マイオブレースの

メリット・デメリット・限界なども知って頂き

ご検討して頂きたいと思います

★次の症例(女子)★

治療中

8歳6か月の模型(開始時2018年)

上乳犬歯間27㎜(正常平均値は27㎜)

上6歳臼歯間32㎜(正常平均値は34㎜)

上顎切歯幅9㎜(正常平均8.3㎜)大きい

上下ともにスペース不足

マイオブレース開始 治療中

MS(M)→K2(M)→K2(L)→T2(L)→T2(L)

これまでの費用8万円(4万円+4万円)

11歳9か月の模型(開始から3年3か月後)

上犬歯間29㎜(正常平均値は28㎜)

左の側切歯は前にでた

上6歳臼歯間33㎜(正常平均値は35㎜)

※3年3か月で1㎜増加

8歳2か月の写真(治療前)

11歳11か月の写真(治療後3年9か月)

永久歯列になって半年

正中はやや左に偏移しています

かろうじて切端咬合

下顎の成長をみながら

T2をがんばって入れてもらっています

★次の症例(女子)★

これまでの様に右の側切歯が反対です

8歳7か月の模型(開始時2020年)

上乳犬歯間27㎜(正常平均値は27㎜)

上6歳臼歯間34㎜(正常平均値は34㎜)

上顎切歯幅8㎜(正常平均8.3㎜)

全体的にほぼ平均値

マイオブレース開始後 1年2か月

K1(L)→K1(L) 2つ使用

※広げる必要はなくK1だけの使用

費用5万円(4万円+1万円)

9歳9か月の模型

上乳犬歯間28㎜(正常平均値は28㎜)

上6歳臼歯間35㎜(正常平均値は35㎜)

右の側切歯の反対は改善しました

まだ子供の犬歯があります

同じ10歳の女児でも個人差があり

大人の犬歯は10歳に平均交換します

顎が小さかったり

生え変わりが早かったり遅かったり

いろいろな要素が治療に影響します

開始前

開始から1年2か月後

開始から1年5か月後

★8歳4か月開始の症例

上顎乳犬歯間距離25.0mm(平均27.5mm)

上も下も前歯の生えるスペースがなさそう

でもあごは平均よりやや小さい程度

K1Mでスタート 日中と就寝中

(アクティビティはしてません)

11か月後 ↓

11か月K1Mで頑張って、

この状態でT2Mに変更(治療中)

個人差はあると思いますが

チャレンジする価値はあると思います