八重歯(やえば)とは歯が叢生した状態で、特に上顎犬歯の低位唇側転位のことを言います。原因としては上の顎の発育不足に伴う歯の生える場所のスペース不足が考えられます。そして犬歯の生えるタイミングが遅くなると生える場所がなくなり八重歯となります。八重歯に関しは予想はしにくいですが明らかにスペースが無いような小さな顎の場合は早い段階から子どもの成長発育に合わせて顎を広げてあげることが予防や治療となります。

八重歯の生える頃は混合歯列期の後半であり、永久歯列期完成まで時間がありません。永久歯列になるとマウスピース矯正の適応外になるので、上の歯のスペースがないような場合は早めにマウスピースをはめてスペースを確保することが大切です。

小学生の4年生と5年生になれば、年に1回は歯科に積極的に受診して、虫歯の健診も大切ですが、歯のスペースがあるのかないのかなどの情報を得る事もすごく重要です。ほとんどの市町村は自己負担500円なので、大人になって高額な矯正治療をするよりも早期発見・早期治療で解決できれば子どもや保護者の負担も少なくなると思います。