4歳以降での歯並びの相談が多いです
そこから何かを考えるのではなく
もし、生まれた直後に戻れたら
何か歯並びに良いことはあるのか
考えてみたいと思います
これがすべてではないと思いますが
参考までに
①母乳について(ある本から)
栄養学は別として
成長発育との関連を簡単にまとめると
・鼻呼吸と嚥下(飲込み)を自然に学ぶ
・鼻呼吸などには半座位がよい
・舌が上顎方向に上がり乳首を押す
・膝に乗せ鼻を塞がず乳首を保持
・生後1年間は鼻呼吸の維持が重要
・寝かせてはダメ(重力で舌が後方へ)
・哺乳瓶では寝た姿勢になりやすい
・できれば生後6か月は完全母乳で
・後半も母乳と離乳食との併用
・最初の1年が大切らしい
・上顎の側方への成長発育
・下顎の前方への成長発育
②論文的考察
小児の咬合力増大に関わる各種要因
授乳形態、乳犬歯間幅径との関係
小児歯科学雑誌32(2):418 1994
過去のいくつかの論文で
授乳方法は口腔周囲組織の成長に
影響を及ぼしている可能性があることが
知られています
この論文では338名の幼稚園児を調査
・乳犬歯間幅径の測定
・第二乳臼歯の咬合力測定
・授乳方法(5つ)のアンケート調査
母乳
母乳の割合が多い
同じくらい
哺乳瓶の割合が多い
哺乳瓶
【結果と結論】
・母乳傾向と哺乳瓶傾向はほぼ同じ数だった
・母乳傾向の方が咬合力が大きい結果となった
・乳歯間幅径が大きいほど咬合力が大きい
・338名の調査では母乳の方が成長には良い