歯科放射線2012 52(4)47-60
デジタルX線パノラマ画像の
拡大率を評価できる特殊ファントムの開発
犬飼啓介
上記論文で
焦点・被写体・検出器の位置関係が
絶えず変化するので画像の拡大率が一定しない
ある大学病院でも約80%は歪がある画像
歪がなくても拡大された像なので
距離や面積の測定には適さない
参考までに
上顎犬歯の近遠心的幅径は約7.9mm
例えば
上顎中切歯が生えているなら実際の幅を測って
パノラマの幅と比較して
拡大率を求めて
パノラマの犬歯の幅から
まだ生えていない犬歯の幅を予測しても
切歯と犬歯の位置が違い、歪もあるので
正確な幅はわからないと思います
だいたいならわかるかもしれませんが
そんなに大きな犬歯は見たことはありません
歯の幅径(歯科矯正学 医歯薬出版P165)
歯の解剖学(金原出版 p109)