歯科医師向けのNEWS LETTERの記載内容です
マイオブレースに詳しい先生(講師)方の医院の
本当の矯正の先生の考えなので
すごく参考(勉強)になります
患者さんの参考にもなればと思います
BWSが必要で考えや技術に問題なく
キレイになるなら
50万でも価値はあるのかなと思います
(当院ではBWSはできません)
8歳(神奈川)2019
翼状捻転 過蓋咬合
【マウスピース】
K1(M) 6か月
K2(M) 1か月(痛みあり)
K2-BROAD 2年1か月
T2(L) 5か月
BWSは犬歯の萌出時に検討(使用せず)
【アクティビティ】
呼吸(6か月)から開始
➡舌(1年2か月)➡飲込(1年4か月)終了
【私の感想】
BWSとは上顎が狭い場合に舌が口蓋に接しやすいようにマイオブレースの初期に使用するものと思っていましたが、犬歯の萌出時期にも使用することもあるのだと勉強になりました。
K2-BROADも当院にも説明用として1個購入していますが、使用方法としてK&Tシリーズの間に補助的に約1か月の短期間にしようするものと販売元に聞いていたので2年も使っても良いものだと勉強になりました。
今のところ臨床でK2-BROADは使用したことはありません。交換後のK2(M)で痛い事も多々ありますが、少し休憩したり、K1に少し戻したり、切れる部位は切ったりして当院では対応しています。
9歳(神奈川)2018
反対咬合
【マウスピース】
i-3n(M) 1年3か月
BWS3か月(1回目)+4か月(2回目)
T1(M) 5か月
T2(M) 2か月
T1(L) 1年7か月
T2(L) 使用中
【アクティビティ】
呼吸(9か月)から開始
➡舌(2年3か月)➡飲込(継続中)
【私の感想】
写真では前歯永久歯数本の反対咬合です。BWSを時期をずらして短期間に2回使用して効果的に歯を動かしているイメージが感じ取れ、これは矯正だなと勉強になりました。当院ではBWS(ワイヤー使用)の技術がないので、もし同じ年齢の前歯永久歯数本の反対咬合の患者さんが来られたら「かなり難しいです。もし希望されるならムーシールドを6か月して変化なければ矯正専門医で治療をすることを勧めます」としか言えないと思います。当院でも実際1名いましたが結果的に転医されました。まだ治療中の最終写真を拝見しましたが、奥歯の咬合状態はⅢ級でもOKということで参考になりました。アクティビティも当院ではしていませんが呼吸だけで9か月も頑張るのだと再認識しました。
約8歳(栃木県)2017
上顎前突 開咬
【マウスピース】
i-3(M) 8か月
BWS 3か月使用
T2 3か月
P-3 1年9か月
【アクティビティ】
舌と嚥下を中心に頑張る
【私の感想】
写真は上顎前突と空隙歯列で狭くないように思えるのですが、BWSで上顎を拡大しています。これは納得できるとしてi-3やP-3は反対咬合に使うと認識していますが、今回の症例に使用しているのに驚きました。結果的にはすごくきれいになっています。私は反対咬合用と書かれていれば使用する勇気はないです。最近思うのはマイオブレースも種類が多くて「どのタイプをどのように使うのか」を時々販売元にお聞きしますが、あまり違いはないと聞いたこともあります。そういわれましても・・・困ります。
6歳半歳(福岡)
開咬
【マウスピース】
T4K 6か月
K1 6か月
K2 1年
BWS4か月(BWS中はK1)
犬歯萌出スペースの確保のため
K2 1年
【アクティビティ】
あいうべ体操から開始
➡呼吸➡呼吸(ペース)
【私の感想】
このようなレベルの症例は当院でも多くあり、マウスピースだけでキレイになる事が多いです。犬歯の萌出スペースの確保のBWSの必要性は「何を基準に」考えればいいのか、また教えて頂きたいです。
約8歳(愛知県)2017
開咬 反対咬合(骨格性)
【マウスピース】
i-3N(M)
i-3(M)
P-3(M)
P-3(L)
【アクティビティ】
一般的なアクティビティ
【私の感想】
初診の側方写真では切端咬合の開咬です。Ⅰ級に改善されたとのことですが、最終写真では6歳臼歯をみると私の評価(学生の時に習った知識)ではⅢ級と評価しますが、セファロ的にはⅠ級で確定できるのでしょうか勉強不足ですみません。大切なのはとてもキレイになっていることです。またBWSをしていない事も評価できます。もし私の医院にこられたらK&Tシリーズになると思います。このあたりが難しいです。先にも書きましたが「どのタイプをどのように使うのか」を時々販売元にお聞きしますが、あまり違いはないと聞いたこともあります。そういわれましても・・・困ります。本当に困ります。
現在当院では
K1、K2、T1、T2、ムーシールドの5種類でしか使用経験はないです。
説明用にはT4K、K1-BROAD、K2-BROAD、
i-3N、i-3があります。
自分の子どもだったらどれを使うかが
今のところの使用基準です
約8歳(神奈川)2015
上下顎劣成長
【マウスピース】
T4K
J1(L)
J2(L)
K1(M)+BWS
【アクティビティ】
呼吸➡舌位➡姿勢、嚥下
【私の感想】
J1はシリコンで3歳頃から使えるようです
J2はコアーはなく中硬度ポリウレタン製
7歳(神奈川)2022
上下顎劣成長 開咬
【マウスピース】
T4K
J1(L)
J2(L)(予定)
K1(M)+BWS(予定)
【アクティビティ】
呼吸➡舌位➡舌運動➡口唇
【私の感想】
2022年の症例でも同じパターン
いまでもT4K、Jシリーズ
なぜK&Tシリーズを使わないのだろう
Kシリーズが標準型です
その進化型がTシリーズです
こうやってみてみても
マイオブレースにもたくさん種類があり
プロの先生方でも
使い方が一定していないので
私たちは困ります
【まとめ】
今でもいろいろな論文を読みます
私も大学院で論文を書いた経験から
再現性(基本的道筋)は大切だと思います
・どんな状態ならどれを使うか
・アクティビティの統一した単純化
当院での再現性(反対咬合はMS)
第一選択はK1(残存乳歯数にもよる)
※T1(K1MとK1L)の間の大きさで使う
K1の装着率が1週間中5日以上なら
装着率(朝まで口に入っている割合)
顎の小さい場合は
歯列の大きさにより
コアー入りのK2かT2で成長を促す
永久歯列になり安定すればK1で保定
アクティビティは
当院の上記方法で400例以上の感想
【親が頑張れば満足度は80%以上】
①3か月に1回は受診する
②家でのルールで毎日コツコツする
③うまくいかなくてもコツコツする
【子どもまかせにしてると】
あ~だ、こ~だと言い訳をしてしない
結局、続かない
受診もしなくなる