よく前医の先生にパノラマレントゲンで

まだ生えていない歯に対して

「歯が大きい」とか

「歯が捻じれている」とか

「この歯は生えない」とか

説明を受けた患者さんが

レントゲンのコピー用紙をもって

相談に来られます。

私も未来の事は100%わかりませんが

少しでも安心して頂けるように

また自分の知識の向上のためにも

以前から考えていた事を

まとめていきたいと思います

個人差はありますが参考までに

「悩んだ頃のパノラマ像」と

「数年後の歯並び」を比較した

症例をいくつか紹介していきたいと思います。

少しずつ時間をみつけてカルテを整理しながら

随時更新していきます

340100(10歳9か月)・・・・・・・

上の犬歯が生えてこないと言われた

約1年半後

犬歯のスペースも十分あり

もうすぐちゃんと生えそうです

開始して3年2か月経過(12歳5か月)

改めてレントゲンを見てみましょう

上も下も全部生えてきました

ここからも続ければもっと整うと思います

760226(8歳6か月)・・・・・・・

前医で上が両方八重歯になるので

ワイヤー矯正を勧められた

同時期のパノラマと口腔内写真

上顎乳犬歯間距離28.9mm(平均より大きい)

見ただけで顎は小さくないとわかる

主訴の上顎前突もあったので開始

1年8か月後:八重歯でなくてよかったです

011368(11歳0カ月)・・・・・・・

八重歯になると言われた

上顎乳歯間距離26mm(平均28mm)

おそらく大丈夫なような気がします

471106(8歳7か月)・・・・・・・

犬歯が生える場所がないと言われた

パノラマ的にはそうなのかなと思うぐらいで


見ただけで小さいとわかる

上顎乳犬歯間距離も測定不能

はじめから難しいと説明

マウスピースの限界を説明し

約1年後から矯正専門医での相談を勧める

相談は行かなかったとのこと

約2年半後(使用頻度約3割あまりしない)

八重歯でもいいので出てほしい

あまりしないし、本格的な矯正もイヤ

八重歯でも生えてくれると

将来いろいろ選択肢があると思います

八重歯の可能性に関して思うことは

パノラマはあくまで参考程度で

上顎乳犬歯間の測定が大切だと思う

開始後3年2か月経過(11歳9か月)

今回は八重歯でも出てきてくれてホッとしました

897125(7歳11か月)・・・・・・・

右下6番が生えないから床矯正をすすめられた

確信はありませんでしたが

マイオブレースK1(S)➡K1(S)➡K2(M)

2年2か月後:無事生えてきました

左下3番が並ぶとうれしいです

開始後2年半経過(現在9歳5か月)

左下の犬歯まだ、このパターンは多いです

下顎の[D]が抜けるタイミングで出てほしい

成長とマウスピースを信じて我慢

959370(7歳8か月)・・・・・・・

左下の犬歯が生えてこないと言われた

始まったばかりです

222244(6歳8か月)・・・・・・・

上の1番の歯が形成不全と言われた

正中(やや右)過剰歯もある

過剰歯は頑張って抜歯

1年10か月後に1番萌出しました

形成不全は認めず(現在マウスピース中)

726206(8歳2か月)・・・・・・・

前歯の翼状捻転の画像(捻じれてる)

今回は萌出後のレントゲンなので

捻じれているのはわかっていました

生える前のレントゲンで捻じれていると

言われる時は参考になると思います

こんな感じで写ります(両側上顎中切歯)

(同時期のパノラマと口腔内写真)

マイオブレース開始1年5か月後(下↓)

079136(7歳5か月)・・・・・・・

歯が捻じれてると言われる

2年後